脂肪肝を招く4つの原因と症状の特徴

脂肪肝というとお酒の飲み過ぎが原因だと考えがちですが、アルコール以外にも脂肪肝を招く原因があります。

自身の生活習慣の中で、何が肝臓の負担になっているのかを把握して、改善していきましょう。

肝臓を悪くしたと聞くと、お酒が原因ではないかと考えがちです。また、脂肪肝という名前から、食べ過ぎが悪いと考える人もいると思います。

確かにアルコールや食べ過ぎは脂肪肝の主な原因です。しかし、単純にそう考えていると、思いがけない原因を見落とすことになりかねません。

脂肪肝になるメカニズム

肝臓は体に必要な栄養の貯蔵庫のような役割をしています。腸で吸収された栄養分を蓄え、必要な時に体中に送り出します。

脂質を貯蔵する際は、中性脂肪という形で蓄えられます。この蓄えられた中性脂肪を使い切れず、肝臓に過剰に蓄積している状態が脂肪肝です。

健康な人でも肝臓の10%は脂肪を含んでいますが、脂肪肝の人は肝細胞の30%以上が脂肪化しています。

脂肪肝になる主な原因

  • お酒の飲み過ぎ
  • 食べ過ぎ・肥満
  • 極端なダイエット
  • 糖尿病

お酒の飲み過ぎ(アルコール性脂肪肝)

お酒の飲み過ぎによって起こる脂肪肝を、アルコール性脂肪肝と呼びます。

お酒自体には脂質が含まれていません。しかし、アルコールが肝臓に負担をかけることから、脂質の代謝が後回しになってしまい、結果的に脂肪が溜まりやすくなります。

また、肝臓でアルコールが分解されると、アセトアルデヒドになります。このアセトアルデヒドが脂肪酸を合成し、脂肪酸は中性脂肪の原料となります。つまり、アルコールを摂取すると肝臓で中性脂肪が作られやすくなってしまうのです。

食べ過ぎ・肥満(非アルコール性脂肪肝)

アルコールが原因でない脂肪肝を、非アルコール性脂肪肝と呼びます。

食事で摂った糖質や脂質は、それぞれブドウ糖と脂肪酸に分解されます。そしてどちらも、中性脂肪に変えられ肝臓で貯蔵されます。

この中性脂肪の量が消費する量を超えると、肝臓で蓄積していき、脂肪肝を引き起こします。

糖質

脂肪肝という名前から、脂質が原因と思われがちですが、それ以上に糖質の摂り過ぎが危険視されています。炭水化物や甘いものを控えることも忘れてはいけません。

極端なダイエット(低栄養性脂肪肝)

ここまでの原因を見ると意外に思うかもしれませんが、ダイエットが脂肪肝を引き起こすこともあります。これを低栄養性脂肪肝や、ダイエット脂肪肝と言われているやつです。

適度なダイエットは脂肪肝予防にも、治療法としても効果的です。しかし、極端なダイエットは肝臓に大きな負担をかけてしまいます。

極端なというのは、炭水化物を一切摂らない。脂質・油を全く摂らない。といったダイエットのことです。糖質や脂質は体にとって必要不可欠なもので、それは肝臓も例外ではありません。

糖質や脂質が不足すると、肝機能を維持するために、肝臓は体内から脂肪を集めるようになります。それが続いてしまうと、脂肪が蓄積していまい脂肪肝となってしまいます。

糖尿病

脂肪肝と糖尿病は深く関係しているものです。糖尿病を患っていると脂肪肝になりやすく、脂肪肝を患っていると糖尿病にもなりやすくなります。両方を併発している人も少なくありません。

糖尿病でインスリンの分泌が正常に出来なくなると、肝臓に脂肪を蓄えやすくなり、脂肪肝を引き起こす原因となります。

また、肝臓によって血糖値がコントロールされているため、肝機能に障害が発生すると、血糖コントロールも上手く出来なくなります。そのため、脂肪肝によって糖尿病を引き起こす可能性もあります。

自覚症状はほとんど無い

脂肪肝になると、肝機能は低下します。しかし、体調面ではこれといった変化は感じられず、ほとんどの場合自覚症状はありません。ただし、脂肪肝から肝炎になったりすれば、その時は肝炎の症状で気づくことになるでしょう。

脂肪肝の進行が発覚するのは、ほとんどが健康診断の時です。血液検査による数値。腹部超音波検査による、超音波画像によって脂肪が白く写ることで、脂肪肝が認められます。

日本では、健康診断を受けた人全体のうち、およそ20%が脂肪肝だというデータもあります。実に5人に1人が脂肪肝というわけです。自分で気づかないうちに脂肪肝になっている人が相当数いるということになります。

脂肪肝は生活習慣病です。食生活の乱れや、お酒の飲み過ぎ、運動不足によって引き起こされます。

軽度な脂肪肝であれば、生活習慣を改善することで、比較的簡単に治療が出来るものです。より重い肝臓疾患を抱える前に、ケアしていくことが大切です。

ページの先頭へ