脂肪肝の薬は補助的なものでしかない

日本の脂肪肝人口は増加の一途をたどっています。今や、日本の成人男性の3人に一人、成人女性の5人に一人が脂肪肝だと推定されているのです。健康診断の際に脂肪肝だと診断された人も少なくないでしょう。

しかし、脂肪肝だからといって、脂肪肝の薬を処方されたという話はまず聞きません。ほとんどの場合には、ただ、食事や運動、飲酒量に気を付けるようにと言われるだけです。

実際には、脂肪肝治療の薬というものも、あるにはあります。病院で処方されるものもありますし、市販されている薬にも脂肪肝に効くと言われているものがあります。しかし、これらはあくまでも脂肪肝治療の補助として使われるものです。これらの薬を飲んでいれば脂肪肝が治るというものではありません。

そのため、重い脂肪肝だったり、合併症があったりしないかぎり、脂肪肝の薬が処方されることはあまりないようです。仮に薬が処方されたとしても、それで気を抜いてはいけません。

禁酒・食事・運動が治療の基本

脂肪肝治療の基本は、禁酒・食事・運動です。たとえ薬を飲んでいるとしても、これらがなければ脂肪肝を治すことはできません。また逆に、薬を飲んでいなくても、これらを徹底することで脂肪肝を治すことは可能です。

特にアルコール性脂肪肝の場合には、最善の治療法は禁酒になります。いきなりの禁酒が無理でも、少なくとも飲む量をかなり制限する必要があるでしょう。

お酒を飲む前に飲むと良いとされる薬も売られています。肝臓のアルコール分解を助ける働きをするものです。確かにその薬を飲まないよりは飲んだ方が肝臓にとってはいいでしょうが、それ以前にアルコール性脂肪肝になっている時点で、お酒を飲むのはできるだけ控えるべきでしょう。

薬を飲んだから大丈夫とお酒を飲み続けては、脂肪肝は良くなるどころか悪化するばかりです。

食事から栄養を摂る

薬を飲まなくても、食事から肝臓に良い栄養素を取り入れることができます。たんぱく質やビタミン、ミネラルなど、肝臓に効く栄養素はたくさんあります。これらの栄養素が肝臓の再生能力を高め、肝臓にかかる負担を減らすことで、薬を飲んだような効果が得られるのです。

肝臓はもともと、高い再生能力を持っています。脂肪肝の段階なら、少し休めれば肝臓はしだいに元の健康な状態に戻っていくでしょう。

薬はあくまでも補助的なものにすぎません。生活習慣を見直すことで、肝臓の自然な治癒力を最大限に生かすことができるのです。

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